棗くんからは逃げられない
「ふはっ…冗談ですよ」


「なぅ……」

からかわれた……


「先輩は可愛いですからね、からかいたくなるんです」

「もぅっ……」


ふい、と顔をそらす

恥ずかしい…


「あー、イチャつくな!」

ひとしきりじゃれ終わったユルちゃんが叫んだ


「イチャッ!?」

「別にいいだろう、僕の彼女だし?」

「なっ……ぅ……ぁ…」


肩を抱かれ、ぶわぁぁと一気に顔に熱が集まる

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