棗くんからは逃げられない
「見たい…」

「ダメです見せません」

「むぅぅ…」

手をどかそうと試行錯誤する


「はぁ……」

「っわ…」

しまいには抱き寄せられ、伊織くんの腕の中に収まった


「伊織くん!?」

「これなら、見えないですよね」

「っ……」

耳元で話しかけられくすぐったい


「先輩耳赤」

「っ……みな、いでっ…」

両手で耳を塞ぐ


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