棗くんからは逃げられない
「ひ、ゃっ…」

耳を塞ぐ手の甲をくすぐられ、声が漏れる


「やめっ…」

「先輩くすぐったがりや」


「やっぱ前言撤回」

「へ…?」

「僕に先輩の顔見せて」

頬を挟まれて目を合わせられた


「ぅ…ぁ…」


さっきまで顔を見せてくれなかったのにズルい…


「真っ赤」

「っ………」

意地悪く微笑まれ、恥ずかしくてギュッと目を瞑る

< 188 / 241 >

この作品をシェア

pagetop