棗くんからは逃げられない
「……………ぅやっ!?」

スマホの電源をつけ、思わず声が漏れる


「何それ、可愛い
どうしたんですか?」

伊織くんがバグっているような気がするが無視して画面を見せる


「あら」

「あらじゃないよっ…なんて説明すれば…」

お母さんからの怒りのメッセージ


スマホを握り、唇を噛む


「僕から説明しますから、安心してください」

「私が……っ…ぁぅ」


言葉にするのが恥ずかしくて言葉に詰まる


「大丈夫です、僕がやりすぎて意識飛ばしちゃったって事は言いません」

「わっ…わざわざ口にしないでくださいっ…」

ぽんと頭を撫でられ、顔を赤くして抗議する
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