棗くんからは逃げられない
私ばっかり恥ずかしくて伊織くんは余裕そう


悔しぃ……


「伊織くん」

「なんですか…………!?」


伊織くんの目が見開かれた


「お返し、で…す…」

恥ずかしくて伊織くんにギュッとくっついて顔を隠す


「そんな可愛いのどこで覚えてきたんですかっ…」

「…………」

「実乃梨せんぱーい」

「……ゃっ…」


耳にふっと息を吹きかけられ声が漏れる


恥ずかしいから無視しようと思ったのに伊織くんは私のことをよく分かってる
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