棗くんからは逃げられない
「ピアス、気づいたの先輩が一番です」

「~~~…そ、それが何ですか」

「嬉しいってことです」


「だからっ…」


「僕がこんなに可愛いって言うのは、実乃梨先輩が可愛すぎて仕方ないからですよ」

今までで一番、顔が赤くなった気がする


恥ずかしがらずにそんなセリフっ………?


「な……ぁぅ…なつ、めくん?」

「なんですか、コッチ見ないでくださいっ」


耳を赤くする棗くんに声をかけると、顔を大きな手で覆われた


「…何で棗くんが照れてるんですか」

「言い慣れてないんですっ、…言わせんなよ…バカ」

「なっ……馬鹿とはなんですか、馬鹿とは!?」


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