棗くんからは逃げられない

「すみません、でも実乃梨先輩か心配なんで……って聞いてください」

「聞きませんっ、」

「はぁ…全く頑固ですね」

「ありがとうございますっ」

棗くんと並んで歩く


少し明るくなったところでちら、と見上げるとまだ耳から血が流れていた

痛そう……


「棗くん…」

「どうしましたか」

「……どうしたんですか…耳…」

「聞かないでください、つきました」

と、行って顔を上げる


「…………」

「ひゃぅっ…」

首に冷たいなにかが落ちてきて声が漏れる


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