地蔵くん、笑って、歌って、恋して!
高校に入学してすぐに
学校でも光を放つ僕には眩しいような人達がいた






その人達はクラスが離れていつも1人でいる僕にも噂が聞こえてくるような人達だった
皆が言うかっこいい、かわいい
でも、それだけじゃ無かった








ただの僕に優しく手を伸ばしてくれる
ただの僕に居場所をくれる
優しくて、強い人たちだった












僕も追いつきたいと思った
守られるだけじゃなくて守ってあげられる
そんなふうになりたいと思った












だから、逃げることをやめた
やりたいと思うことはやろうと決めた












事務所に連絡したんだ
そしたら、すぐに事務所に呼ばれて
僕はそこで練習をさせてもらうようになった
















沢山の人の前で歌うのは初めてだった
でも、普通に歌えた
みんなのおかげだなって思った












「luceのボーカルと凄い相性良さそうな声だね」










ボイストレーナーの一言で僕はluceに入らないかと言われた
困惑した、当然だ
ずっと、憧れて、尊敬していたグループに急に入れだなんて言われでもどうしていいか分からなかった










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