地蔵くん、笑って、歌って、恋して!


なんだか自分と重なる所があって
急に涙が溢れ出した





〜♪〜♪〜♪〜







君が僕がいなくても良いような気がして
寂しくなった
なんて、君には言えるわけが無い





だから、歌にしたんだよ
言葉にして伝えたいんだ
僕のこの言葉は君の胸にしまっておいて





忘れないで欲しいことがあるんだ
僕は君が大好きなんだよ






これが僕の本当の気持ち
全部知った君への招待状を今渡すよ







いつもの場所でまた笑おう







〜♪〜♪〜♪〜





パチパチパチッ




演奏が終え、すごい拍手でハッとなる
周りを見渡すと皆泣いていた
僕だけじゃなかったみたい







ステージ上の4匹の動物たちは
深々と頭を下げ、走って校舎に消えていった







「たくさん聞きたいことはありましたが
行ってしまいましたね〜笑」





司会者の困ったような笑い





「誰だったのかな?」


「ボーカルの人歌うますぎてなんか泣いてしまったよ笑」


「わかる!全然知らない曲だったのになんでだろうね」






周りはザワザワしているけど
僕の世界はシーンとしていた




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