地蔵くん、笑って、歌って、恋して!
飛びついてくる碧を押すと
バランスを崩した碧がそのまま誰かとぶつかった
碧「ごめん!大丈夫?」
「あ、え、は、はい
こちらこそ、すみません」
倒れ込んだままの小さな女の子
同じ教室にいる子だから同じクラスの子なんだろうけど自分と同じクラスの生徒を把握しているわけがなく全く分からない
和月「立てるか?」
自分のせいで倒れてるから
罪悪感を感じて手を差し出すと少し困ったように首を傾けてる
早く立って欲しくてその子を勝手に支えて起こす
きゃーーーー
「和月くんが女の子に触った?」
「みんなの和月くんが!!」
和月「うるせぇ」
碧「仕方ないよ、今のは和月が悪い」
「朝から騒がしいな、席つけよ〜」
先生のおかげで静まる教室
机に伏せて窓の方を見ると1番窓際の席の1人と目が合った
さっき碧とぶつかって倒れ込んでたやつ
俺と目が合うとパッと逸らすから
ムッとなって俺も反対側をむく
なんで、目逸らされなきゃいけねえんだよ