地蔵くん、笑って、歌って、恋して!











桜「まただ…」


学校に来て靴箱を見ると紙がたくさん入っていた



「地味な女は黙ってろ」

「少し話しかけられたくらいで舞い上がるな」




紙の内容はどれもこんな感じ
私みたいに地味な子が人気者と話すとこうなるのは仕方ない事だ
もうあれから毎日こんな紙が入れられている
靴箱だけじゃなくて教室の机、ロッカーにも入ってるから朝少し早く行くようにしていた










グシャグシャ




教室に行って机の中の紙を握り締める






ガタン





誰かが来て、紙を雑にカバンに突っ込む







和月「うわ」



人がいた事に驚いたのか声を上げた相手
いつも遅いのにこんなに早い時間に霞花君が来るなんて思わないから私も驚く




和月「泣いてんの?」


桜「え?」




言われて頬を伝う涙に気付く





桜「…あれ?何でだろう?」





気付いた途端、どんどん溢れてくる涙






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