地蔵くん、笑って、歌って、恋して!
ドンッ、ドサッ
ちょうど角を曲がった時
誰かとぶつかって
ダンボールを落としてしまった
陽葵「ごめんなさい、大丈夫ですか?」
『こちらこそすみません』
驚いたように倒れてるのは地蔵くんだった
陽葵「地蔵くん、あっ…」
本人の前で地蔵くんはさすがにマズイと
思って固まってしまう
案の定、地蔵くんも固まってしまっている
言い訳になっちゃうけど名前知らないから
なんて呼べばいいか分からない、、
陽葵「ごめんっ!!」
もう色々含めて申し訳なくて謝った
『…いや…僕の名前なんて誰も知らないと思うので…』
ううっ
なんかすごい罪悪感、、
陽葵「名前なんて言うの?」
今更感あるけど恐る恐る聞いてみる
『…瀬見千景です』
さっきまでは気付かなかったけど
よく聞くと凄い綺麗な声