偽装結婚の行く末
❋
婚姻届を提出した翌日、たまたま出会った事務のおばちゃん2人がロッカーで話しかけてきた。
なんか、おばさんがニヤニヤしながら接近してくると怖い。
「白井さん……じゃなかった奥村さんだった」
「慣れないから美優ちゃんって呼ばせてもらうわね〜」
ひとりのおばちゃんが、紙袋を持ってあたしに差し出す。
「美優ちゃん、結婚おめでとう」
「これ私たちから」
「え……」
まさかあまり接点のない事務の人からお祝いしてくれるとは思わず、固まってしまった。
「菜々美ちゃんから聞いたわよ〜、元カレより断然いい人なんでしょ?よかったじゃない!」
「ほんとよ、じゃあ今日も頑張って」
って、情報源は菜々美かい。
あの子もほんとお喋りよね。
この人たちも負けずとゴシップ好きでお喋りだけど、なんだかんだ優しくしてくれる。
そういえば佐久間に振られた時、励ましてお菓子をくれたっけ。
改めて考えると職場環境恵まれてるかも。
嬉しくなってありがとうございますと笑顔で返した。
婚姻届を提出した翌日、たまたま出会った事務のおばちゃん2人がロッカーで話しかけてきた。
なんか、おばさんがニヤニヤしながら接近してくると怖い。
「白井さん……じゃなかった奥村さんだった」
「慣れないから美優ちゃんって呼ばせてもらうわね〜」
ひとりのおばちゃんが、紙袋を持ってあたしに差し出す。
「美優ちゃん、結婚おめでとう」
「これ私たちから」
「え……」
まさかあまり接点のない事務の人からお祝いしてくれるとは思わず、固まってしまった。
「菜々美ちゃんから聞いたわよ〜、元カレより断然いい人なんでしょ?よかったじゃない!」
「ほんとよ、じゃあ今日も頑張って」
って、情報源は菜々美かい。
あの子もほんとお喋りよね。
この人たちも負けずとゴシップ好きでお喋りだけど、なんだかんだ優しくしてくれる。
そういえば佐久間に振られた時、励ましてお菓子をくれたっけ。
改めて考えると職場環境恵まれてるかも。
嬉しくなってありがとうございますと笑顔で返した。