放課後、私はいつもの場所で
「いてててて!!」
「もー、じっとしてて!」
バスの中、柏木は國谷の手当てをしていた
「このこと、石川先生にも報告するからね」
「そ、それだけは勘弁して!!あの人怪我が増える度に怖いんだよ」
「それほど國谷くんのこと心配してるってことなんだと思うんだけど…」
神崎はすかさずツッコミを入れる
「ほんと、どれくらい怪我したら済むんだよ、お前」
「ま、まあまあ。私たちのこと庇ってくれてたんだし」
お菓子のパッキーで國谷の頬をつつく北条と、宥める渋谷
「でも、考えないとね」
神崎は真剣にそう言う
「え?何を…?」
柏木は聞き返した
「アイツらに対抗する手段」
「!」