放課後、私はいつもの場所で

いつもの朝。朝は、起きて、ご飯を食べる
和食が好きだ。
傲慢な性格に見えて、食事は優しすぎだって?人の好みを否定する奴は嫌われるぞ

「おはよ!リオ」
「おはよう、リオちゃん」
「おーっす、柚月、サラ」

2人とは中学の頃からの付き合いだ
性格がみんなバラバラなのに、なぜこんなことになったのか
偶々同じ中学に入って、偶々一緒にヒョンなことに巻き込まれて、偶々知り合って、偶々クラスも一緒になって、偶々友達になって

そんな偶然を、人は、運命と呼ぶ
…なんてクセェ台詞を言うのはやめよう

だけど、もしそれが本当にあったとするのなら

アタシの好きだったものが壊れたのも、運命だったのだろうか
それとも、偶々そうなってしまったのだろうか

「そういえば、そろそろリハビリ終わるくらいだよね」

休み時間、柚月はアタシにそう聞いた

「ああ。今は体力回復のためにランニングも始めてるよ」
「じゃあ、部活には戻るんだね」

サラの言葉に、アタシは身を固めた

「…いや、ソフテニはやらない」
「え?でも、あれだけの才能があったのに…」

柚月はそう言って、少し落ち込んだ

「悪りぃな。だけどスポーツは飽きたよ。飽き性は嫌になるな、ほんと」
「でも、いいの…?リオちゃん……」
「…いいんだよ。過去のことなんて」

スポーツはもううんざりだ
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