私が恋したのは心哀なる神様でした。
2話 ユメ


「行ってきまぁす…」
ふわふわとした挨拶をして家を出た。時計を見ると午後3時を回ったところである。
今日は休日で少し外に出て気分を晴らそうと思っていた。でも、ずっと夢で会った神様のことが気にかかっていた。
(結局、あれは夢なのだろうか…?でも目の前に急に出てきたのは今の科学では実現できないよね…もー…)
「わかんないっ!」
私は思わず声出してしまった。幸い、周囲に人はおらずホッと一息ついていた。
しかし…
「あの…大丈夫?」
と見知らぬ声が耳に入った。
「えっ!?あっ、そのぉ…うるさかったですよね…大丈夫です!大丈夫です…ん…で…?」
私は声の聞こえた方を見た。するとどこかで見覚えのあるような顔だった。しかし上手く思い出せない。
(この男の人…見たことある気が…?)
「大丈夫ならいいけど…あんま溜め込まない方がいいよ?」
「あ、はいっ!すみません…」
私がそう言うと男性…というよりか、青年の方が合っているかもしれない。しかし、同級生にしては大人びている。
青年はじゃあね〜と手を振り去っていった。
__続く。__

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