僕らは運命の意味を探していた。
煮詰まった雰囲気の中、女子チームは気分転換として、コンビニにお菓子類を買いに行った。
どうやら徹夜で考える魂胆らしい。
来海の親御さんがいない事をいいことに、好き放題やるようだ。
残った二人の間にも沈黙が走る。耐えきれなくなった一好はスマホを取り出し、いじっていた。
俺も触ればいいのだが、どうしてか触る気になれなかった。
どうやら、自分の中で何かが引っ掛かっているようだった。
そして無造作に思考を巡らせる。
真道とアツ。一岡と紗南さんと俊也君、そして友花さん。金持ち息子もいる。
ん? もしかして・・・・・・。
「どうしたんだよ、いきなり日記なんか持って。」
俺は体中に雷が駆け抜けた感覚だった。
「……そうか、なるほどな。」
「何が、なるほどなんだよ。おい、本当にどうした?」
「……まあまあ。とりあえず、俺の話を聞いてくれよ。」
俺は自分の考えを一好に余すことなく伝えた。
その過程で、徐々に一好が納得の表情に一変する様を、楽しみながら。
「凄いな……。でも、確かに筋は通ってるけど、どう証明する?」
そうなんだよな。
この仮定を確定に変えるのは、相当なハードルなんだよな。
「というか、それって可能性としてあるのかどうか、それすら怪しいよな。」
「まあな。でも他に選択肢がねえ気すんだよ。何か他に思いつくか?」
俺は一好に聞いた。
もしも俺が思いつかなかった可能性を、もしかしたら気づかせてくれるかもしれない。
俺が彼の回答を期待する中、真向かいの目つきの悪い同級生は頭を悩ませ、一間置くとこう言った。
「……何も思いつかん。」
一好は少し悔しそうに言った。
張り合う感情も無いはずなのに、悔しさが滲み出ているように見えるのはどうしてだろう。僕は少し疑問に思った。
「とりあえず情報交換で、二人にも話すな。多分ボロカス言われるから、その時は慰めてくれよ……。」
「ああ、任せとけ‼」
一好は自信満々そうに言った。
いくら考えても、現実味を帯びていない仮説に、俺は不安感しか抱けなかった。
しかし、逆に考えれば、不可解な事件だからこそ、何があるか分からない。
そうなれば、俺の仮説にも真実味が帯びてくるかもしれない。希望は捨てないほうが良さそうだった。
どうやら徹夜で考える魂胆らしい。
来海の親御さんがいない事をいいことに、好き放題やるようだ。
残った二人の間にも沈黙が走る。耐えきれなくなった一好はスマホを取り出し、いじっていた。
俺も触ればいいのだが、どうしてか触る気になれなかった。
どうやら、自分の中で何かが引っ掛かっているようだった。
そして無造作に思考を巡らせる。
真道とアツ。一岡と紗南さんと俊也君、そして友花さん。金持ち息子もいる。
ん? もしかして・・・・・・。
「どうしたんだよ、いきなり日記なんか持って。」
俺は体中に雷が駆け抜けた感覚だった。
「……そうか、なるほどな。」
「何が、なるほどなんだよ。おい、本当にどうした?」
「……まあまあ。とりあえず、俺の話を聞いてくれよ。」
俺は自分の考えを一好に余すことなく伝えた。
その過程で、徐々に一好が納得の表情に一変する様を、楽しみながら。
「凄いな……。でも、確かに筋は通ってるけど、どう証明する?」
そうなんだよな。
この仮定を確定に変えるのは、相当なハードルなんだよな。
「というか、それって可能性としてあるのかどうか、それすら怪しいよな。」
「まあな。でも他に選択肢がねえ気すんだよ。何か他に思いつくか?」
俺は一好に聞いた。
もしも俺が思いつかなかった可能性を、もしかしたら気づかせてくれるかもしれない。
俺が彼の回答を期待する中、真向かいの目つきの悪い同級生は頭を悩ませ、一間置くとこう言った。
「……何も思いつかん。」
一好は少し悔しそうに言った。
張り合う感情も無いはずなのに、悔しさが滲み出ているように見えるのはどうしてだろう。僕は少し疑問に思った。
「とりあえず情報交換で、二人にも話すな。多分ボロカス言われるから、その時は慰めてくれよ……。」
「ああ、任せとけ‼」
一好は自信満々そうに言った。
いくら考えても、現実味を帯びていない仮説に、俺は不安感しか抱けなかった。
しかし、逆に考えれば、不可解な事件だからこそ、何があるか分からない。
そうなれば、俺の仮説にも真実味が帯びてくるかもしれない。希望は捨てないほうが良さそうだった。