僕らは運命の意味を探していた。
僕はこの瞬間に、この一件の最大の加害者は、建設会社の社長である。という結論に至った。
この理不尽の元凶である社長は、その利己的な考えで、周りにも多大な迷惑を掛けた。
それは、火を見るよりも明らかだった。
「じゃ、じゃあ、友花は何なんだよ。」
「それは僕らにも分からない。ここからは、僕の推測だけど、あいつはただ単に一岡の事が気に食わなかっただけなんじゃないか?」
二人がいじめだしたのを見て、自分のその波に乗った。
そして、人間関係が上手くいかないストレスを、いじめに同調して発散していた。
僕は友花の性格を観察していて、そう感じられずにはいられなかった。
「友花だけは、自分の意思でいじめに参加していたんだと思うよ。――根拠は一切無いけど。」
「そう、なのか……。」
青天の霹靂のような顔をする一岡だったが、そんな事をするのは後にしてもらいたい。
「俺からもいいかな。一岡君。」
「なんだね?」
「真道の件に関して一つ言わせてくれ。」
司令官は自ら先頭に立つ決心をした。
この場で自分の意見を言うリスクを、一番理解しているのは恐らく彼だろう。だからこそ僕は、彼の意思を尊重したかった。
僕は、彼が前に出るのを見計らって、紗南の隣に下がった。
「敦君の死が悲しいのは分かるが、君が二人の話に参加する権利は無いんじゃないか?」
僕と同意見だった。
確かに、あいつを死に追いやったのは僕が悪いかもしれない、でもそれはアツがやる事であって、一岡の出る幕じゃないはずだ。
「敦は私の親友だ。同じことを思っているの決まっている。」
一岡の理論は破綻していて、理由も支離滅裂だった。
何の根拠も無い持論を展開して、自分が正義の味方であるような態度をとっていた。
「友達に階級を付けるのは良くないからよ、どっちの方が仲いいかなんて、言わないけど・・・・・・。」
司令官は少し間を開けた。分かった気にならないよう配慮している、そんな風に僕の目には映った。
「お前に、他人同士の関わり合いに口を挟む権利はないぞ。何の正義感でやってるかは知らないけど、それで自分に酔ってるなら、止めた方がいいぜ。」
司令官は、平然と厳しい言葉を投げかけた。
恐らく、遠慮をする意味を感じなかったからだろう。返す言葉が無い程、綺麗な正論だった。その意見に一岡はこう言った。
「うるさい、うるさい、うるさい‼ 私こそがすべて正しいんだ。私が正義なんだ。」
その言動はまるで、いやいや期の赤ちゃんだった。当然十六の青年が、ただごねているだけだから、その光景は醜いだけ。
見るに耐えない風景が続いていた。
この理不尽の元凶である社長は、その利己的な考えで、周りにも多大な迷惑を掛けた。
それは、火を見るよりも明らかだった。
「じゃ、じゃあ、友花は何なんだよ。」
「それは僕らにも分からない。ここからは、僕の推測だけど、あいつはただ単に一岡の事が気に食わなかっただけなんじゃないか?」
二人がいじめだしたのを見て、自分のその波に乗った。
そして、人間関係が上手くいかないストレスを、いじめに同調して発散していた。
僕は友花の性格を観察していて、そう感じられずにはいられなかった。
「友花だけは、自分の意思でいじめに参加していたんだと思うよ。――根拠は一切無いけど。」
「そう、なのか……。」
青天の霹靂のような顔をする一岡だったが、そんな事をするのは後にしてもらいたい。
「俺からもいいかな。一岡君。」
「なんだね?」
「真道の件に関して一つ言わせてくれ。」
司令官は自ら先頭に立つ決心をした。
この場で自分の意見を言うリスクを、一番理解しているのは恐らく彼だろう。だからこそ僕は、彼の意思を尊重したかった。
僕は、彼が前に出るのを見計らって、紗南の隣に下がった。
「敦君の死が悲しいのは分かるが、君が二人の話に参加する権利は無いんじゃないか?」
僕と同意見だった。
確かに、あいつを死に追いやったのは僕が悪いかもしれない、でもそれはアツがやる事であって、一岡の出る幕じゃないはずだ。
「敦は私の親友だ。同じことを思っているの決まっている。」
一岡の理論は破綻していて、理由も支離滅裂だった。
何の根拠も無い持論を展開して、自分が正義の味方であるような態度をとっていた。
「友達に階級を付けるのは良くないからよ、どっちの方が仲いいかなんて、言わないけど・・・・・・。」
司令官は少し間を開けた。分かった気にならないよう配慮している、そんな風に僕の目には映った。
「お前に、他人同士の関わり合いに口を挟む権利はないぞ。何の正義感でやってるかは知らないけど、それで自分に酔ってるなら、止めた方がいいぜ。」
司令官は、平然と厳しい言葉を投げかけた。
恐らく、遠慮をする意味を感じなかったからだろう。返す言葉が無い程、綺麗な正論だった。その意見に一岡はこう言った。
「うるさい、うるさい、うるさい‼ 私こそがすべて正しいんだ。私が正義なんだ。」
その言動はまるで、いやいや期の赤ちゃんだった。当然十六の青年が、ただごねているだけだから、その光景は醜いだけ。
見るに耐えない風景が続いていた。