僕らは運命の意味を探していた。
 俺と来海、一好と奏。両組は互いに違う方向に歩いて行った。

 それは再会することを固く誓った幼馴染のように惜しみながら、そしてどこかに希望を持ちながら帰った。

「あの子たち、大丈夫かな?」

「ああ、もちろんだ。あいつらがそんな簡単に死ぬ訳無いだろ。なんたって俺らの最強の親友だからな。」

「あー、そうやって、自分は男前だとか思ってるんでしょ。キモ……。」

「真実でも、あんまりそう言う事言うなや。」

 俺の心を抉らないで欲しかった。

 真実でも言って良い事と悪い事の区別くらいは、作って欲しかった。

 そんな調子で俺らは家路をゆっくり歩いた。
 時間帯的にも、まだ何かやりたいことが出来るくらいは残っていた。

 朝と変わらない曇天模様の空に、いつお日様は顔を覗かせるのだろう。

 俺には分かるはずも無かった。
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