君に酔いしれ


この状況をどうしていいのか分からず
制服のスカートの裾をギューと手で握りしめ
硬直して身構えていると…



首筋あたりに柔らかい感触



そして"ちゅっ"というリップ音




「…ふ、…へっ えぇ?!?」




ぃいい今…き、、きききキス…された?

いきなりの事で変な声出ちゃったし…


咄嗟にキスされた所を手で押さえて
反射的に蒼くんの方を向く。
多分私の顔は真っ赤だ…


体温が上がっていくのが自分でも分かる…



「癒結ちゃん 反応いちいち可愛すぎでしょ
何かすぐからかいたくなっちゃう」



「かっ、…か、帰る!!」


この場をどうしていいか分からず
私は部屋から出ていこうとすると
今度は腕を引っ張られる。
< 37 / 92 >

この作品をシェア

pagetop