君に酔いしれ


「何その反応 …腹立つ。」


浬がそう言った瞬間、腕を思いっきり引っ張られ 傍にあるベッドに押し倒される


…腕を両方掴まれたままで痛い
身動きがとれない。


浬が私の上に覆い被さる感じで
私の視界は浬で埋め尽くされて
お互いの距離はものすごく近くて…


嫌でも目が合ってしまう


浬の瞳は微かに揺れていて…
心無しか悲しげに見えた。


「……浬??」


「…人の気も知らないで お前本当いつもムカつくんだよ。」
< 44 / 92 >

この作品をシェア

pagetop