君に酔いしれ
君の家を出る
*
黒縞家を出て、まっすぐ5分程歩くと…
シックな3階建ての大きなお家が見える。
朱音の家だ
あんな感じでいきなり出てきちゃったから
スマホも財布も何も持ってない私。
朱音に頼るしか他ない!
私は迷わず、すぐインターホンを押す。
数秒程待つと …
『え!?……癒結っ!?』
モニター越しに私の姿を確認したであろう朱音の声がインターホンを通して聞こえた。
「あ、夕飯時ごめん
今日泊めてほしい…な?…ぁはは」
『……はぁ?!?』