君に酔いしれ


そんな事を脳内でぐるぐる考えていると、
後ろから勢いよくパーカーのフード部分をガシッと掴まれる。


「ちょっと癒結借りるわ。」


「…えっ?!
いや!ちょ、あ朱音っ!?
助けてよ!!!」


「癒結…ファイト!!」


もう顔とか見なくたってこんな事する人なんて浬しかいないじゃんか…

何でクラスまで来てんのよ!

目立つこと本当やめて欲しいのに

本格的にコイツ頭おかしいわ!ほんと!!


時間的にほとんどの人がもう学校に着いていて
クラスでも廊下でも私達を見てザワザワしてるのが分かる。


"浬くんと一緒にいる子誰?"

"何組の子?"

"何あれ!ずるい~"
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