君に酔いしれ
「………浬?」
階段のあたりから 少し低い声。
この声は…
「…月海さんっ!!!!」
月海さんの声がしたと同時に
浬の手の力がゆるみ、解放される。
「あんた 16にもなって、まだ癒結ちゃんに意地悪してるの?」
「…は? してねぇ… 「ママぁ、 僕隣のお部屋から聞こえたよ?
お兄ちゃん いゆちゃんに意地悪たくさんしてたー!!」
「 泱くんっ!♡」
隣の部屋から顔をひょこっと出して
誰かさんとは大違いの可愛いお顔
お目目クリクリな男の子。
「いゆちゃんっ おはよう~♪」
そういって泱(オウ)くんは私の所に来て
抱きついてくる。
何この癒し。天使なの?最高なんですけど