本当は怖い日本の昔話
輝一「中学校では竹取物語っていうタイトルで習うから、これも有名だよな」

沙月「どこが怖いの?」

私「かぐや姫は悪女であり、罪人って話は知ってる?」

輝一「えっ?」

沙月「罪人だって話は、迎えに来た月の都の使者が「姫の罪の償いの期間が終わったので、こうして迎えに来た」って言うシーンがあるから知ってましたけど、悪女って?」

私「かぐや姫が求婚してきた男たちに持ってくるよう言ったものは、伝説上のものばかりで持ってくることができないものばかり。そんな無茶な要求、結婚が嫌だからって普通する?」

輝一「確かに……」

沙月「存在するけど、なかなか手に入らないものを要求するのが普通かな」

私「現代版かぐや姫では、かぐや姫の要求したものを手に入れるために危険な目に遭った人もいたけど全員無事でしたという内容になっているけど、実際のかぐや姫では一人死んでいるからね」

沙月「えっ?」

輝一「一体誰が!?」

私「燕の子安貝を手に入れるため、吊り下げられた籠に乗って燕の巣に近付いた男がいるんだけど、足を滑らせて地面に落下。腰の骨を折って寝たきりになり、そのまま死亡。ちなみに、男が手にしたのは子安貝じゃなくて燕のフンだったんだ」
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