本当は怖い日本の昔話
私「他のパターンを紹介すると、大金の元となる鶴を失ったおじいさんとおばあさんは、鶴が布を折っているところを見たお互いを責め合う日々を過ごしていた。そんなある日、おじいさんはまた罠にかかった鳥を助け、恩返しにと鳥が人の姿になって訪ねてくる」

沙月「綺麗な布、また作ってくれたの?」

私「鶴が言ったように「部屋を覗かないでほしい」と言われ、おじいさんたちはその決まりを守って朝まで待った。しかし、日が昇っても鳥は部屋から出て来ない。おじいさんが部屋の戸を開けると、そこにあった家財道具が全てなくなっていた」

輝一「何で?」

私「助けた鳥は鶴ではなく、鷺だったから。あとは助けたのが孔雀だったから、作ってもらった布が派手すぎて全く売れなかったっていうパターンもあるね」

輝一「大阪の鶴の恩返しの続きとの温度差がヤバいね」

私「あとは、鶴が残していったお皿をヒントに若者がある池へと向かい、そこで鶴と再会することができたって話もあるよ」

沙月「すごくロマンチック……!」
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