本当は怖い日本の昔話
一寸法師
私「次は一寸法師を解説しようかな!」

輝一「確か、子どものいない老夫婦の元に小さな男の子がやって来て、京へお椀の船に乗って旅をして、鬼に襲われそうになった娘を助けて、打ち出の小槌を振ると大きくなれたって話だっけ」

私「ざっくり言うとね」

沙月「一寸ってどのくらいの大きさ?」

私「一寸はセンチに直すと三センチだよ」

沙月・輝一「そんなに小さいんだ!!」」

私「さて、三センチの男の子が老夫婦のところにある日やって来るのは一緒。でも、絵本になっているものと違って、原作では何年経ってもちっとも大きくならない一寸法師を二人は気味悪がり、捨てようと話し始めるんだ」

沙月「せっかく二人の元に来てくれた子どもなのに……」

私「そのことを耳にした一寸法師は激怒し、家出さながらに川をお椀の船で下って京へと向かうよ」

輝一「家出だったんだ。お椀の船ってちょっと憧れてたんだけどな」

私「家出をした一寸法師は京の宰相の家で暮らすことが決まり、そこの娘に一目惚れをしたんだ」
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