本当は怖い日本の昔話
沙月「一目惚れ!素敵!」

私「だけど、小さな体では振り向いてもらえない、そう思った一寸法師は神棚にあった米を寝ている娘の口につけた」

輝一「何のために?」

私「神様のお供え物に手を出したということで、彼女の父親は大激怒!娘は家から追い出され、娘と一緒に一寸法師も家を出た」

沙月「娘さん、完全に濡れ衣じゃない」

輝一「一寸法師、性格が悪すぎるだろ」

私「そして二人は船に乗り、不気味な島にたどり着く。そこで鬼と遭遇し、一寸法師は殺されかけるも鬼からうまく逃げ、一寸法師を恐れた鬼は持っていた打ち出の小槌を落として逃げて行った」

輝一「それで大きくなってハッピーエンドってこと?」

私「その通り!大きく成長した一寸法師は、兄を追い払ったということで周囲や偉い人にも認められ、出世もしたよ」

沙月「でも、濡れ衣を着せられた娘さんがかわいそう……」
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