地味子、学校のイケメン二人と秘密の同居始めます!
「・・・・・・だ」
「え?」
突然、魁吏くんが蚊の鳴くような声で何か言った。
声自体が小さいし、花火は打ち上がっているしでよく聞こえなくて、反射的に聞き返してしまう。
やっと喋ったと思ったら、今度は声が小さいってどういうことよ。
そんなに、伝えにくいことなの?
・・・・・・あ。
もしかして、さっきの告白の答え・・・?
きっとそうだ、じゃなきゃこんなに言うのをためらう必要がないもん。
・・・やっぱり、無理だったんだね。
無愛想で口が悪いけど本当は優しい魁吏くんだから、一番私を傷つけない断り方を模索してるんだよね。
もう、私はそんなにやわじゃないのに。
そうだよ、やわじゃないから・・・。
振られてもすぐに立ち直って笑って見せるから・・・。
・・・・・・早く、魁吏くんの本心を聞かせてよ・・・・・・。
「ごめんね、もう一回言って?」
むしろ、私が早く吹っ切れられるようにこっぴどく振って下さいよ。
私を気遣うなんて、魁吏くんらしくないから・・・。
涙をこらえて、魁吏くんに向き直る。
そこで、私はありえないものを見た。
「なんで、そんなに顔真っ赤なの・・・?」
魁吏くんの顔は、ありえないほどに真っ赤に染まっていた。
てっきり、気まずそうな顔か、いっそ迷惑そうな顔でもしているもんだと思っていたのに。
なんで、顔を赤くしてるの?
思わず、涙も引っ込んでしまった。
「魁吏くん?」
「〜〜〜〜〜っ!!だからっ、俺も好きだって言ってるんだよ!!」
「え・・・・・・?」
それだけ言うと、魁吏くんは照れたようにそっぽを向いてしまった。
えっと・・・私、今魁吏くんに何言われたの?
俺も好きだって・・・あの魁吏くんが、こんな地味子を?
あっ、もしかして私のことを気遣うあまり無理して嘘ついて告白をオッケーしちゃったとか?
「嘘・・・・・・」
「・・・・・・んなわけねぇだろ」
思わず口をついて出てしまった言葉を、彼は否定する。
魁吏くんの顔は、まだ赤い。
その顔の赤さが、魁吏くんの言ってることは本当だということを物語っていて。
何より、私自身が嘘だと思いたくなくて。
いつのまにか、自分でも気づかないうちに目から温かい涙がこぼれてしまっていた。
「あれ、涙・・・。なんで・・・」
「何泣いてんだよ・・・。ほら、笑えよ」
泣いてしまった私を見て、魁吏くんはギョッとしたような、困惑したような、呆れたような、笑ったような、そんな表情を浮かべながら私の頬をつたう雫を指でぬぐってくれる。
「え?」
突然、魁吏くんが蚊の鳴くような声で何か言った。
声自体が小さいし、花火は打ち上がっているしでよく聞こえなくて、反射的に聞き返してしまう。
やっと喋ったと思ったら、今度は声が小さいってどういうことよ。
そんなに、伝えにくいことなの?
・・・・・・あ。
もしかして、さっきの告白の答え・・・?
きっとそうだ、じゃなきゃこんなに言うのをためらう必要がないもん。
・・・やっぱり、無理だったんだね。
無愛想で口が悪いけど本当は優しい魁吏くんだから、一番私を傷つけない断り方を模索してるんだよね。
もう、私はそんなにやわじゃないのに。
そうだよ、やわじゃないから・・・。
振られてもすぐに立ち直って笑って見せるから・・・。
・・・・・・早く、魁吏くんの本心を聞かせてよ・・・・・・。
「ごめんね、もう一回言って?」
むしろ、私が早く吹っ切れられるようにこっぴどく振って下さいよ。
私を気遣うなんて、魁吏くんらしくないから・・・。
涙をこらえて、魁吏くんに向き直る。
そこで、私はありえないものを見た。
「なんで、そんなに顔真っ赤なの・・・?」
魁吏くんの顔は、ありえないほどに真っ赤に染まっていた。
てっきり、気まずそうな顔か、いっそ迷惑そうな顔でもしているもんだと思っていたのに。
なんで、顔を赤くしてるの?
思わず、涙も引っ込んでしまった。
「魁吏くん?」
「〜〜〜〜〜っ!!だからっ、俺も好きだって言ってるんだよ!!」
「え・・・・・・?」
それだけ言うと、魁吏くんは照れたようにそっぽを向いてしまった。
えっと・・・私、今魁吏くんに何言われたの?
俺も好きだって・・・あの魁吏くんが、こんな地味子を?
あっ、もしかして私のことを気遣うあまり無理して嘘ついて告白をオッケーしちゃったとか?
「嘘・・・・・・」
「・・・・・・んなわけねぇだろ」
思わず口をついて出てしまった言葉を、彼は否定する。
魁吏くんの顔は、まだ赤い。
その顔の赤さが、魁吏くんの言ってることは本当だということを物語っていて。
何より、私自身が嘘だと思いたくなくて。
いつのまにか、自分でも気づかないうちに目から温かい涙がこぼれてしまっていた。
「あれ、涙・・・。なんで・・・」
「何泣いてんだよ・・・。ほら、笑えよ」
泣いてしまった私を見て、魁吏くんはギョッとしたような、困惑したような、呆れたような、笑ったような、そんな表情を浮かべながら私の頬をつたう雫を指でぬぐってくれる。