太陽のヒカリ(短編)
衝撃
どうして??
なんで太陽くんがここに…??
状況が理解できなくて、
私は目の前が真っ白になった。
「もう!太陽!大丈夫だってば!」
奥から走って出てきたのは、萌。
「ごめんね、ヒカリ。来てくれてありがとう!」
萌は思っていたより元気そうで、私を家の中に入れてくれた。
『あの…えっと……』
私が太陽くんの方をチラっと見ると
「あっ、紹介するね。この前話してた、彼氏!」
萌は鼻声で太陽くんの肩を嬉しそうに叩いて私に紹介した。
「なんかごめんね。こんな形で紹介するなんて。私ももっと元気な時に2人を会わせたかったんだけど…」
萌は嬉しそうに、
その風邪で火照った赤い顔を緩ませた。
太陽くんは驚いているのか、困惑してるのか、
さっきから苦笑いばかりで
こっちを見ない。