太陽のヒカリ(短編)

「俺、萌とはちゃんと別れるから。そしたら付き合ってほしい。」





太陽くんの強くて深い視線に負けそう…


『ダメ!!!ダメだよ…絶対にダメ。萌と別れちゃダメだよ…』




「ヒカリちゃん、俺はヒカリちゃんが好きなんだよ。」


『ダメだよ…。萌、すごく良い子でしょ?太陽くんと付き合う前、私はまさか萌の好きな人が太陽くんだなんて知らなかったけど、萌すごく好きだって言ってたんだよ!付き合えた時もすっごく嬉しそうに報告してたもん…』


「萌は良い子だよ。俺が悪いんだ。曖昧な気持ちで付き合ったから…。でも、俺が好きなのはヒカリちゃんなんだ。」


『私は………萌の幸せを奪いたくない。親友を裏切るなんて…できないよ…』






悲劇的な会話だなって
話してて自分で思った。


よく、恋と友情どっちが大事?なんて質問があるけど…

失恋の繰り返しばかりだった私は、
いざそんな質問されたら
迷わず友情って答えるだろうなって思ってた。


今だって友情って答えたい。



だけど太陽くんに握られてる手は

離れたくないと願ってるんだ。

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