君が笑う空の下。
「今から班決めします。男女各四名から六名でグループを作って下さい」
なんて黒板の前に立って修学旅行の話をはじめる私の隣には、岩瀬がいる。
同じ実行委員会なのだから仕方がないのだけど。
「えー三人じゃ駄目なの?」
「青木ちゃん休んでるんだけどー」
たかがグループを決めるだけでも、ちらほらと文句が出てくる。
人数が決まってるんだから仕方ないじゃない。
「俺、ここ回りたいんだよね」
なんて、ガイドブックを広げ後ろを向いて話をしている男子達もいる。
今はグループ決めなのに、全然話が前に進まない。
決めなきゃいけない事が沢山あるのに、皆私語ばかりで話し合いが始まらない。