君が笑う空の下。
そんな二人の話を聞いていると
「裕希は?」
ミキとジュリが目を輝かせて、話を私にふってくる。
一瞬、あいつの顔が浮かんだけど
「あー、好きな人いないんだな」
私はそう口にしていて
「なーんだ」
ミキが口を尖らせる。
「出来たら絶対教えてね」
ジュリが手に拳を作った。
岩瀬の事なんて別に好きじゃないし。
ただ、3年の最初の頃。
同じ委員になって少し話しただけの奴。間違って"つい"キスをしてしまっただけ。
ただそれだけの相手。