君が笑う空の下。


授業の後は家じゃないところで勉強したくて、図書室に足を運ぶ事が多くなって。

ふと窓の外に目を向けると、高根くんと沙奈ちゃんの姿が視界に入った。


参考書を持って高根くんの隣りを歩く沙奈ちゃんは、高根くんに問題を出しているのだろうか。
噂では、沙奈ちゃんと同じ高校に入れるように高根くんは猛勉強らしい。


仲良しで、いいな。

いつか恋人が出来たら、あんな風になりたい。

なんて、自然と口元が緩んだ。


ふと図書室へ視線を元に戻すと、岩瀬のグループが同じ教室にいた事に気がついて。


胸がドクンッとざわつき出した。


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