君が笑う空の下。


嘘。いつからいた?
岩瀬達が図書室にいた事に全然気付かなかった。


友達に囲まれて。

友達と話して。

友達と笑って。

じゃれ合って――。



こんなにも遠いのに、聞こえてくる話し声に耳を傾けてしまって。
私には関係の無い話題なだけに勝手に疎外感をうけて。図書室のこの場所が、居づらくなってくる。


委員が一緒の時は話をしたけど、最近は全く関わる事がないのに。

こんなにも気になってしまう。




気持ちを切り替えて、参考書を見てノートに視線を落としシャーペンをギュッと握りしめた。


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