君が笑う空の下。
私の目の前には岩瀬 智樹がいて。
「だ、大丈夫!」
一気に身体が緊張する。
消しゴム、定規、筆箱、シャーペンの芯に参考書とノート達は見事に全て床の上。一つ一つ岩瀬と一緒に拾う事になって。
「これで全部?」
そう言って岩瀬は最後のシャーペンを私に差し出す。
その時、岩瀬の手が一瞬触れて。
ドクンと全身が心臓ねようにはね上がるのが分かった。
もちろん、私は岩瀬を直視する事が出来なくて
「あ、ありがと」
うつ向きながら逃げるように図書室を後にした。