君が笑う空の下。


「……いって」

ポーチは岩瀬の頭に見事命中して。中身がバラバラと床へ落ちていった。



「岩瀬……くんなんて……らい」

「は?」

「嫌い!」

「……」

「大っ嫌い!」

「……」

「……っく」


言葉とは裏腹に、私の涙はボロボロ零れ落ちる。
それでも口からは嫌いの単語しか出てこない。



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