君が笑う空の下。



次の日。

私は岩瀬を出来るだけ避けて過ごした。

私の不安と心配を余所に、無事に五時間目までの授業が過ぎたのだけど。
最悪な事に今日も委員会が開かれる事になっていた。


岩瀬と同じ、実行委員会が。


同じクラスの委員同士はもちろん、席も隣りで。私の隣りには昨日の男……岩瀬が座っていた。



気まずい。

私達の間には、微妙な雰囲気が漂っている。
そんな事を思っているのは私だけなのか。



「佐倉さん、下の名前なんていうんだっけ?」


岩瀬は平然と私に声をかけてきた。


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