幼なじみの憂鬱
幼なじみの憂鬱1.ひとめぼれ


「はあ……」


この人、園田朝陽。

ほんの3日前に高校生になったばかりの男子。

特に上手くはないけど、サッカー部に入部予定。

特技、一日に何度もため息をつける。

定位置、ここ、玄関先の階段、3段目。

「朝陽」という神々しい名前だけど、万年パッとしない地味男子。

存在感、薄め。

彼女いない歴、15年。

私の家の隣に住んでいる、私の、幼馴染み。


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