幼なじみの憂鬱
あとがき
最後まで読んでいただきありがとうございます。
「彼女」と「あいつ」の恋模様、修学旅行の様子など、
詳細は「きみに ひとめぼれ」で描かれています。
興味を持っていただければ幸いです。
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「そもそもさ、結婚生活続けるために、相手を好きじゃなきゃダメなの?」
「ダメでしょ。
だって、結婚って好きな人とするもんでしょ?
好きじゃなくなったら、結婚生活なんて続けられないじゃん」
「好きかどうかなんてさ、どっちでもよくない?
だって結婚して子供もいるんだよ。
家事して育児して、一日を終えるのが精いっぱいの毎日の中で、
相手を好きかどうかなんて、考えてる暇なんてなくない?
正直どうでもいいよ」
「でも、こんな気持ちで結婚生活続けるのは、よくないでしょ?
お互いにとっても、子供たちにとっても」
「だったらさ……
もう一度、恋したらいいんだよ」
__そんなの、どうやって……
そんな風に悩んだら……
『もう一度 恋する方法』で、検索。
__「そんなの、塗り替えたらいいじゃん」
恋の足跡を辿って見つけたのは、
いつも優しくて、
穏やかな答えでした。
思い出の箱を開けた瞬間、
私の体内メトロノームが、
再びそのテンポを刻み始める。
私たちの恋は、時に甘く、時に切なく、時に苦しく、いつも優しい。
~私の心が動くとき、いつもそばにいたのは、君でした~
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高校二年生の二学期
夏休み明け最初のテスト。
出席番号順に並んだ席で、
恋に落ちた。
『きみに ひとめぼれ』
だけどそれは、想像していた一目惚れとは
なんだか少し、違っていました。
*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。
「一目惚れから始まる恋って、成就すると思う?」
失恋したての一目惚れ女子
坂井さん
×
「理由がないと、ダメなのかな?」
自分の直感に自信ありの空気男子
勝見君
*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。
もどかしい両片想いの始まり
*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。
×
…………
*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。
きみの匂い、温もり、手の感触、空気感……
初めての感覚に、息もできなくなる。
もっと知りたい。
もっと話したい。
もっと触れたい。
もっと……
出席番号の狭間で交錯する想い。
交わる想いを紐解くと、切ない真実が顔を出す。
・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*
<2020.10.13〉
おすすめ作品に掲載されました。
〈2022.2.2〉
加筆・修正しました。
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体育祭で応援団長になる。
それが、私の夢。
応援団は、私の憧れ。
◇─◇─◇─◇─◇─◇─◇─◇─
「女子に団長なんて無理だろ」
誰もが認める絶対的リーダー
紅組団長
一ノ瀬 拓海
(Ichinose Takumi)
×
「女子だって、カッコよくなりたい時があるんだよ」
恥ずかしがり屋で引っ込み思案な
白組団長
吉川 楓
(Yoshikawa Kaede)
◇─◇─◇─◇─◇─◇─◇─◇─
真逆な二人が、体育祭で闘志を燃やす。
「吉川さん見てるとさ、守ってあげたくなるんだよね」
「守ってほしいんじゃ、ないの」
「私は、戦いたいたいの。だってそっちの方が……」
__かっこいいから。
勝敗を分かつ、応援合戦、対抗リレー……
優勝旗を手にするのはどちらのチームか。
君の応援で、前に進める。
さあ、
『旗をふれ!』
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