ヨルガオ-午前0時の逃避行-

興奮をそのまま言葉にされても理解できてしまうのは、私も同じように思っているからだろうか。


「それに、俺らって目立ってなんぼなところがあるけどさ、由良さんはただ楽しいから乗ってるだけで。そういう我が道を往くスタイルがかっこいいなって」

「……」

「喧嘩も強いし、最強だよあの人は。前に一度、他のチームを壊滅させたときは痺れたね!」

「……」


……ん?

なんだか話が危険な色を帯びてきたぞ。


「柊哉、興奮しすぎ」

「あ、ごめん。……でも、そのくらい由良さんは俺の憧れってことだから」


私が澄ちゃんを語るときもこんな感じなのかな。


由良くんを語る柊哉くんを見たら、憧れなのが伝わってきたし、柊哉くんの人柄もわかった気がする。


『とても明るくて楽しい人』


澄ちゃんの意見に同意。



それから私は、澄ちゃんと柊哉くんの馴れ初めを聞いて。

私も澄ちゃんとの仲を話した。


いろいろあったけど、それが当初の目的だったから。


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