ヨルガオ-午前0時の逃避行-
「澄ちゃん……!どうしてここに……」
「ひかりぃ、無事でよかったぁー」
「澄花が教えてくれたんだ」
私に抱きついて泣く澄ちゃんの代わりに柊哉くんが答えてくれた。
「澄花から、光莉ちゃんが連れ去られたって連絡をもらって。龍のステッカーの特徴から昇龍だってわかって、ここが昇龍のアジトって知ってたから仲間呼んで来た」
「そうだったの。ありがとう」
「由良さんは?……来てる?」
「そうだ……!由良くん、今、倉庫でアイジって人たちと1人で」
「大丈夫。仲間が加勢に行ったから」
てことはやっぱり、今通り過ぎた数台のバイクは柊哉くんの仲間。
バイクは数台だったけど、2人乗りしている人たちもいたから10人以上はいるはず。
……由良くん、大丈夫だよね?