ヨルガオ-午前0時の逃避行-
「うん」
「いや、うんじゃねぇよ。冗談だっつーの。いいからお前はベッドで寝ろ」
半ば無理やり、ベッドに追いやられた。
うちのとは違って少し硬いベッド。
でも、布団に入ると由良くんの匂いに包まれて。とても寝心地がいい。
……私、変態かな?
「電気消すぞ」
「うん……」
由良くんは電気を豆電球にしてくれた。
「……」
「……」
静かな空間。
「……」
「由良くん……」
「……」
「寝ちゃった……?」
「……なに?」
「眠れない」
「寝ろ」
冷たい。