ヨルガオ-午前0時の逃避行-
光莉:由良くん、こんにちは 学校が終わりました
ドキドキの初メッセージ。
この人はこういう文章を打つのか、と今後の接し方が決まる大事な第一印象と言っても過言ではない。
社会人にとっての名刺交換のようなもの。
挨拶は基本。なるべく簡潔に。
されど親しみやすさを忘れずに。
絵文字もまじえて送信したメッセージ。
それに対する返信は、
由良:学校の前で待ってる
たったひと言。
私よりも簡潔かつ手短。
されど親しみは皆無。
絵文字は期待していなかったけれど、こんにちはに対する反応くらいはあるかなと思っていた。