本当は怖いグリム童話
沙月「原作でも狩人は優しいのね」

輝一「そりゃあ、お姫様を急に殺せって言われても無理だよな」

私「そうとは知らず、王妃は狩人が持ってきたイノシシの肝臓を白雪姫のものと思い込み、お湯で煮た後に塩をかけて食べた」

輝一「はい?」

沙月「あの、今、何て言ったの?」

私「だから、臓器を食べた」

沙月「何でそんなことを!?」

輝一「子どもの臓器食べるとか、正気の沙汰じゃないだろ!」

私「昔のドイツでは、美しい美貌を持った人の内臓を食べるとその美しさを手に入れることができるって言われていたんだよ。美しさを手に入れるために、殺人事件まで起きたことがあるんだってさ」

輝一「なるほど、そんな話が……」

沙月「だとしても、異常すぎる!ディズニー版で描かれてなくてよかった……」

私「そして、内臓を食べ終わった王妃は鏡に誰が美しいかを訊ねる」

輝一「この王妃、本当に飽きないな〜」

私「そして鏡が、「森の中の小人の家で暮らす白雪姫」と答えたことで王妃は白雪姫が生きていることを知り、自分で殺しに行くことを決意する」

沙月「鏡も何で教えちゃうの……」
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