クールなご主人様は溺愛中
「じゃ、遊ぶか」


「うん!」


2人で走って海に入る。


「冷たー」


「うわ、つめてぇ」


2人ではしゃぐ。


海って、もっと人がいて色んな声で溢れてるのが普通だと思うけど、2人だけでも十分楽しい。


2、3時間ぐらい遊んだかな。


「腹減ったな」


「ねー」


普通なら、ここで海の家に行ったりするんだろうけど1個人が持つ海にそんなのはない。


「帰る?」


「ああ。また来よう」


そんな約束をして水場から出ようとした時。


「わっ!」


「里奈?!」


私がふらついてバシャッと尻もちをつく。


冬夜くんが手を出してくれたけど、間に合わなかった。


「おい、大丈夫か?」


そう聞いてきた冬夜くんだったけど、すぐに顔を赤らめて、そっぽを向いてしまった。
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