クールなご主人様は溺愛中
いいの?


「たぶん、着替えする時間はないから現地集合になるけど......。
里奈は、今日の6時に神社で待ってて」


「......冬夜くんは、いいの?」


そんなに忙しいなら、帰ってきたら家にいたいんじゃ......。


「里奈と、夏祭り行きたいんだよ。俺だって。待ってて、絶対間に合わせるから」


「......うん!」


冬夜くんは、私の返事を聞いて満足そうに笑って着替えに部屋に向かった。


ものの数分で準備を終えて、降りてくる。


「あっ、いってらっしゃい!」


「いってきます」


なんか、新婚さんっぽいななんて呑気なこと考えられるのは、冬夜くんが安心をくれたからかな。


冬夜くんを見送って、家事を始めた。


そうしていると、時間はあっという間に過ぎた。
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