クールなご主人様は溺愛中
「もうそろそろ、準備しようかな」


時計を見れば5時を指していた。


冬夜くんに買ってもらった浴衣は、私があの時見ていた浴衣に似ている。


唯一違うのは、ちりばめられているのは朝顔じゃなくて、白いかすみ草。


それに合わせるように水色と白の花で作られた髪飾りをつける。


髪は、サイドで1つの三つ編みにして編みおろした。


「よしっ」


下駄を履いて、神社へ向かった。


神社に近づくに連れて、人が多くなっていく。


道には、お花が沢山置いてあって綺麗だった。


神社に着くと、屋台がなくなっているからかほとんど人はいない。


普段、滅多に使わないスマホを見ると冬夜くんからのメッセージ。


『ごめん、遅くなる』


『祭りは行くから』


返事をして、冬夜くんを待つ。
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