クールなご主人様は溺愛中
しばらく歩けば、家に着いた。


その間にも雨は次第に強くなっていて、どこからかゴロゴロと雷が鳴っている。


「......里奈?」


それに気づいて私の脚はブルブル震えてる。


「もしかして、雷、嫌いか?」


「......うん」


なんで鳴り出しちゃうの。


「とりあえず、でかいの来る前に風呂だけ入っとけ」


お風呂も沸かしてあるし、そうしようかな。


「うん。じゃあ、入ってくる」


「ああ、出たら呼べよ」


「うん」


ちゃんと部屋着を持って、お風呂に浸かる。


1人になると冬夜くんの色んな表情を思い出しちゃって、1人で赤くなる。


最近、冬夜くんの一つ一つの言動に頬が熱くなる。


前までは、戸惑いの方が大きかったのに。


夏休みが終わらなきゃいいのにって思ってる自分がどこかにいる。
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