クールなご主人様は溺愛中
話し合いが終わったのは、暗くなってから。


「では、また連絡事項があったら集合をかけます」


司会の人に言われて、全員解散となった。


「里奈ちゃん、遅いし送るよ」


「ええ?いいよ、大丈夫」


そうは言ったけど、暗いところが苦手な私にとって今日の帰り道はかなり怖い。


「そんな事言わないで、女の子だし」


女の子......。


慣れない言われ方になんだが恥ずかしくなる。


「うーん、でも......」


「じゃあ、俺が一緒に帰りたい。ダメ?」


そんなこと言われたら、断れなかった。


「......うん」


その返事に顔をぱあっと輝かせた。


なんか、犬みたいな......。


「行こっか」


「うん」


2人で会議室を出て、玄関に向かう。


「里奈」
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